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日本での昨今の麻疹の流行とMMR ワクチンについて教えてください


日本での昨今の麻疹の流行とMMR ワクチン

2018年425日までに沖縄県で71名、愛知県で8名が報告されています。
2018年は例年と比べ東南アジアやヨーロッパで多く麻疹が報告されているため、これらの国と関係が深い日本にも感染が広がってしまったようです。

  1. 麻疹はどのような病気ですか?
    高熱、呼吸器症状、結膜炎、発疹などの症状が10日程度続きます。非常に感染力が高く、1000人感染すると2人が死亡、けいれんや肺炎などの合併症の率が高く、感染後抵抗力が回復するまでに長期間かかります。
  2. MMR とは、どのようなワクチンですか?
    MMR(麻疹、流行性耳下腺炎、風疹)の生ワクチンで、シンガポールを含め世界的に広く用いられています。
  3. 接種にあたり、受ける時期や回数など教えてください。
    シンガポールでは1歳時に1回目、3-6か月空けて2回目を接種します。
    大人で麻疹、風疹、流行性耳下腺炎それぞれの予防接種を2回接種を受けておらず、既往歴がはっきりしない人は追加接種について医師とご相談ください。
  4. どのような方におすすめしますか? それはなぜですか?
    20-40代の男女。特に男性は風疹の接種歴も不足している方が多くいます。
  5. 気をつけるべき点
    妊娠している可能性のある女性は接種できません。念のため妊娠する可能性のある女性は2か月は避妊してください。

Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です