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シンガポールでは9価のHPVワクチンを実施しています

HPVワクチンは

ヒトパピローマウイルスによって起こるがんを防ぐことができます。HPVウイルスは150以上の型が存在し、とてもありふれたウイルスで、ほとんどの場合は自然にいなくなります。しかし、ハイリスク型HPVウイルスは、長期間感染することで、子宮頸部や外陰部、咽頭がんを引き起こすことがあります。HPVワクチンは、ウイルスの感染を防ぎ、子宮頸部の高度異形成や外陰部のコンジローマ(ウイルスによるイボ)を防ぐ効果があります。

9価のHPVワクチン

シンガポールで今年接種が開始された9価のHPVワクチンは、子宮頸がん90%に関与する高リスクの7つの型、コンジローマ(ウイルスによる外陰部のいぼ)の90%に関与する2つの型のHPVに予防効果を示し、従来の2価および4価のHPVワクチンよりもカバーする範囲が広いのが利点ですHPVウイルスの感染を防ぎ、子宮頸部の高度異形成や外陰部のコンジローマ(ウイルスによるイボ)を防ぐ効果があります。接種後も、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検査を受ける必要があります。

対象年齢、スケジュール

すべての若年女性は11,12歳になったら早めにワクチン接種を検討しましょう。9歳から14歳は5ヶ月以上開けて2回接種、15歳以上では3回接種します(0、1-2、6ヶ月)。男性にも接種可能です。

安全性
子宮頸がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)感染症を防ぐワクチンの定期接種について、自治体から接種対象の女性へ予診票などを送る積極的勧奨が、2022年4月から約9年ぶりに再開されました。世界的にも、WHOなど国際機関は接種を推奨し、世界各国のワクチン接種プログラムにより子宮頸部や外陰部のHPV関連疾患の低下が報告されています。

Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です